スキーバッジテスト3級の講習内検定を担当するとき、見極めが難しいなあと個人的に感じているのは、パラレルターンの評価です。
3級の種目は、シュテムターンと基礎パラレルターンの2種目です。3級のシュテムターンについては比較的低速でも良いので、限られた時間内で滑りを改善しやすいです。しかし、パラレルターンの内倒については、シビアなジャッジをせざるをえません。ジュニアテストであれば、多少内倒してても両スキーがパラレルスタンスになっていれば合格にしちゃいますが、一般のバッジテスト3級で「内倒したパラレルターン」に合格を出すと、そのまんまのパラレルターンで2級にチャレンジされてしまい、3級ではよかったのに2級ではなんでダメなの?ってな話になっちゃいますから、それでは困ります。「内倒したパラレルターン」に合格点を出すのは、問題点に目をつぶって先送りするのと同じだと思っています。長い目で見れば、早い段階で内倒から決別しておいたほうが良いでしょう。種目としても「基礎パラレルターン」というタイトルなので、シンプルなパラレルターンで良いハズ。内倒しちゃダメですけど、極端な外向傾姿勢も必要ない。パラレルスタンスで外スキーにしっかり乗ってきてくれさえすれば、ストックワークが無くても合格を出せます。
1・2級受検の方々も含めて、シーズン末の今回は、特に雪が少なくて悪いコンディションだったこともあり、全力を出しきる滑りをしずらかったかもしれませんね。
来シーズン、チャレンジされる方々の健闘を祈ります。
しっかし、凄い状況でバッジテストやったもんだなぁと、受検された方々には頭が下がる思いです。