月別アーカイブ: 2021年3月

2021シーズンの営業を終了します

本日で2021シーズンの当校の営業を終了します。
記録的な少雪の翌年に記録的な初雪に恵まれ、ジェットコースターのようなシーズンインでしたが、結局は今シーズンもコロナ禍に翻弄されてしまったのは、残念というか無念でした。
せっかく、たくさん積もってくれて、シーズンを通して保ってくれたのに…
一日も早く終息することをただただ祈るばかりです。

コロナ禍の中でも、当校をご利用いただいたお客様には、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
何の心配もなくウインタースポーツを楽しめるようになる日が来ることを信じて、我々スタッフも準備に勤しむ所存です。

皆様と元気に再会することを楽しみにしております。

3/21スキーバッジテスト

日曜日開催としては今シーズン最後のバッジテストを3/21に開催しました。
1級受検者19名、2級受検者19名。本校前のザイラーコースにて行いました。天気予報通りに後半から雨となり、厳しいコンディションでしたが、受検者の皆さんの真剣な滑りに負けないよう、私も真摯にジャッジさせていただきました。

1級受検の方に向けた総評は、閉会式で飯酒盃校長が詳しく述べたので、ここでは触れません。
2級を受検された方々の印象ですが、今回は内倒することでターンを始めている方が大変多かったように見受けられました。内倒するということは、すなわち外スキーへの荷重が軽くなるということですから、ターン弧を描くという基準から外れてしまうことになり、減点の大きな理由のひとつになります。そもそも、内倒はバッジテストだからやってはいけないのではなくて、アルペンスキーの世界でやってはいけないことなので、内倒を直さないと上達は難しいです。
内倒している方が多かったので、案の定、小回りが苦手な方も多く見受けられました。外スキーに的確に荷重を加えた上で板に傾きを出せないと、カービングスキー本来の性能を引き出すことが難しくなります。

今回の1級合格者は3名、2級合格者は4名でした。
今回嬉しかったのは、小学生の頃から、何が何でも当校で1級を取るんだと挑戦し続けて頑張ってきた涼介君が念願の1級合格を果たせたこと。自分がよく知っている生徒さんの滑りが上達しているのを、バッジテストの演技で目にすることができ、採点しながら内心凄く嬉しかった。
嬉しかったことがもうひとつ、2級合格者のなかに、我々検定員も大変お世話になった当校OBの息子さんがいたこと。自分が若かった頃にスキーをさんざん教わった先輩ですが、その息子さんの滑りを今度は自分がジャッジする場面に立ち会うことができて、光栄に思えました。
長いこと続けてきて良かったなーと感慨深かったです。

管理人の独り言

気付いてみれば、石打丸山の今シーズンももう少しで終わりです。今年になって投稿した記事が「謹賀新年」だけでは格好が付かないので、そろそろ締めくくりの投稿をしなきゃいけないのですが、何を書いたらいいものやら…。

今シーズンは、雪が豊富にあったことは幸いだった反面、緊急事態宣言による自粛モードと重なり、学校としてもスキー場としても大打撃を被りました。お客様をお迎えする側としては、『新潟は緊急事態宣言はでてませんよ、今年は積雪も豊富で山の空気は綺麗ですよ』ということを前面に打ち出したかったのが本音ですが、不要不急の外出を控え、スキー場に出かけるのもやめて自粛されている方々に向けて、積極的に「石打にいらっしゃい」とは言いにくいのが実情でした。
Facebook上で、レッスン風景や石打丸山の様子の写真を粛々とアップするので精一杯。
BLOGでは書き手の主観や主張が出てしまいますので、自粛してるのに「いらっしゃい」とはけしからん、とお叱りを受けそうで、例年以上にBLOG更新に気が進まなかったのは本当です。(上手い言い訳だな…)

さて、ここからはあくまで個人的意見として厳しいことを書きます。
お客様が来にくい現状を見て、スキー場側がもっとお客様が来やすい環境を用意しなきゃダメだと感じさせられました。
緊急事態宣言下でも、スキーこどもの日で小学生以下のリフト券が無料だと、お客様は大挙して来てくださるんです。だったらなぜシーズン通して小学生以下はリフト券無料にできないのか。
ゴンドラで上部まで上がれますと謳っておいて、ゴンドラ降り場の正面のリフト(グリーンリフト)がシーズン通して運転していないのを恥ずかしいと感じないのか。
ゴンドラで上部に上がった初心者はどこで練習したらいいんでしょうか?
いきなり銀座で練習しろと?それがスキー場の見解ですか。
今季もゴンドラや観光第一リフトが止まってしまったことが何度もありましたが、その際のシャトルバスでの代替輸送の体制ははっきり言ってお粗末でした。シャトルバス内でお客様を密にせず、待たせないためには、臨時バスを直ちにどんどん出すべきなのに、そんな姿勢は全く見受けられなかった。観光第一リフトが故障し、北口(観光口)から中央口まで歩いた方が早いと判断し、板を担いでブーツで中央口まで生徒さんと一緒に歩いたことがありましたが、中央口に移動するまでの間、バスは1台も往復していませんでした。安全なはずのスキー場を、自ら危険にしてどうする。
私はスキー学校の一員ですが、私ども学校スタッフもお客様と同様にリフト券を購入し週末の駐車場料金を支払って利用している立場でもあり、だからこそなおさら今シーズンのスキー場には目に余ることが多かった。折角来てくださったお客様がどう感じるかは言わずもがなです。

大前提として設備や運営が整備されているべきで、その上でしっかりとしたサービスを提供できなければ、お客様は繰り返し来てくださらない。そういう基本的なことが忘れられているように思えてなりません。