1月21日に開催した今シーズン初回のスキーバッジテスト。
1月の第三日曜日にしては気温の高い週末で、まるで春スキーのようなザクレ雪のゲレンデになってしまいました。また、普段、バッジテストを行っているザイラーコースではRideONが開催されたため、今回は「初めてのコブ」でお馴染みのスポーツマンコースにて実施しました。雪質や会場が想定外だったせいでしょうか、ザイラーコースよりも斜度の緩いコースだった割には苦戦された受検者の方々が多かったようです。
1級の事前講習と検定員を担当した立場から、閉会式でも一言述べさせていただきましたが、今回は1級・2級を問わず、内倒や後傾という症状が意外と多く見受けられました。
内倒するということは外スキーへの荷重が軽くなってしまうということであり、外腰が伸びてしまって自然な外向傾姿勢が現れません。後傾するということは、板全体をしならせてターン弧を描くことができないということです。
アルペンスキーの基本的な運動を表現する中で、「内倒」や「後傾」は絶対にしてはいけない動作です。ですから、バッジテストで内倒や後傾が現れると大きな減点の対象になり、内倒・後傾で滑られた種目にはどの検定員も合格点を出しません。
滑りのスタイルとして内倒や後傾が体に染み付いてしまうと、治すのには結構時間がかかります。低速系の練習からしっかり組み立てなおす必要があるからです。短時間の事前講習や前日の合格対策という限られた時間内では、内倒や後傾を完治するのは難しいと実感しています。
「内倒や後傾と指摘された方は、一般レッスンご入校をご検討ください」と閉会式で申し上げたのは、そのような理由からで、単なる営業トークではありません。
内倒や後傾で滑っている方は、本当のスキーの気持ち良さや楽しさをまだ知らない方々です。
最優先で治してください。
どうすれば治るかわからない方は、是非とも当校のレッスンをご利用ください(^^;)