日曜日開催としては今シーズン最後のバッジテストを3/21に開催しました。
1級受検者19名、2級受検者19名。本校前のザイラーコースにて行いました。天気予報通りに後半から雨となり、厳しいコンディションでしたが、受検者の皆さんの真剣な滑りに負けないよう、私も真摯にジャッジさせていただきました。
1級受検の方に向けた総評は、閉会式で飯酒盃校長が詳しく述べたので、ここでは触れません。
2級を受検された方々の印象ですが、今回は内倒することでターンを始めている方が大変多かったように見受けられました。内倒するということは、すなわち外スキーへの荷重が軽くなるということですから、ターン弧を描くという基準から外れてしまうことになり、減点の大きな理由のひとつになります。そもそも、内倒はバッジテストだからやってはいけないのではなくて、アルペンスキーの世界でやってはいけないことなので、内倒を直さないと上達は難しいです。
内倒している方が多かったので、案の定、小回りが苦手な方も多く見受けられました。外スキーに的確に荷重を加えた上で板に傾きを出せないと、カービングスキー本来の性能を引き出すことが難しくなります。
今回の1級合格者は3名、2級合格者は4名でした。
今回嬉しかったのは、小学生の頃から、何が何でも当校で1級を取るんだと挑戦し続けて頑張ってきた涼介君が念願の1級合格を果たせたこと。自分がよく知っている生徒さんの滑りが上達しているのを、バッジテストの演技で目にすることができ、採点しながら内心凄く嬉しかった。
嬉しかったことがもうひとつ、2級合格者のなかに、我々検定員も大変お世話になった当校OBの息子さんがいたこと。自分が若かった頃にスキーをさんざん教わった先輩ですが、その息子さんの滑りを今度は自分がジャッジする場面に立ち会うことができて、光栄に思えました。
長いこと続けてきて良かったなーと感慨深かったです。