あぐど

新品ブーツの足慣らしをしつつ足裏感触を味わっていたら、生徒さんに対峙したときに自分の感覚をどう的確に伝えるか、いつのまにかシミュレーションしてました(^^;)

まだブーツを履き慣れていない初心者のように、バックル緩めの生徒さんには、用具の正しい装着方法を指導したうえで、日常生活では踵(かかと)荷重で歩行しているけど、スキーではブーツの前傾した形状に合わせて脛(スネ)を前傾させて前寄りに乗ることを習得していただかなければなりません。前寄り、すなわち拇指球に乗ることでスキーセンターに乗れて板の制御が容易になります。このレベルの生徒さんでは、踵に乗ると後継になって暴走に直結するので、踵に乗るのではなく足首の曲げ伸ばしでスピードや弧をコントロールできるように練習します。

一方、脛(スネ)の真下に位置する踝(くるぶし)で踏むという感覚は、かなり上級者寄りの感覚で、足首を曲げるという動作ではなく、足首の前傾を維持した状態で脚を伸ばすような感覚だと思います。あくまで踝の下であって、踵じゃないところがキモですよね。

踵(かかと)と踝(くるぶし)、「乗る」と「踏む」。とても近いんだけど、微妙な違いに気を配らなければならない言葉だと思います。
昔レッスン中に「あぐどで踏めてー!」と言い放った先輩がいたことが当校では語り草になっていますが、どういう場面でどういうレベルの生徒さんに言ったのか想像してみるだけでも「指導のイメトレ」になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*